【この商品の特徴】
1928年頃に発表されたロレックス「プリンス」に続き、1930年代にアールデコスタイルを代表するレディースモデル「プリンセス」が誕生しました。こちらのプリンセスはデコスタイルの特徴ともいえる、エングレーヴィング装飾とミルグレインと呼ばれる細工が施されたとても繊細で美しい個体です。

この装飾技法は熟練した技術者のみが可能といわれ、25mmほどのケースサイドには繊細でありながら直線的にしっかりと刻まれており、眺めるほどにアンティークならではの雰囲気に魅了されます。また、ケース上下には4面にカットされた中央に一粒ずつダイヤがセットされ上質な雰囲気を引き立てます。

美しいケースに相まってシルバーベースのツートンのクロスダイヤル、さらにダイヤルを取り囲むレールウェイトラックが全体のバランスを引き締めています。

針はアンティークの特徴でもあるブルースチール、時針はスペード針、それとマッチするようにデザインされた分針が付いています。レールウェイのトラックにピタリと沿って時刻を刻む針の動きはとても素晴らしく、ムーブメントにはCHRONOMETREと6POSITION(6姿勢調整をクリア)の刻印がある当時のハイグレードムーブメントを搭載しています。

また時計のデザインを引き立てる黒色のストラップのパーツは全て18Kホワイトゴールド製で、ケース上下の留め具にはダイヤモンドがあしらわれています。30年代でこれだけのハイグレードな時計の入手は年々困難になっています。

【スペック・その他特記事項】
手首サイズ最大14.5cmまで。日常の着用に問題はございませんが、非防水ですのでお取扱いにはご注意ください。メンテナンス済み。

【ロレックスについて】
1905年創業のロレックス。今でこそメンズウォッチと兼用のデザインが多く、レディースロレックスといえばデイトジャスト一択という印象がありますが、アンティーク時代のロレックスは女性専用のエレガントな時計を多様に製造してきました。世界中で絶大な人気を誇るロレックスだけにアンティークの人気も高く、高価な価格帯のものが目立ちますが、現行品では決してありえないような1点物の作品をあえて探していくのもアンティークロレックスならではの楽しみ方といえるでしょう。